クチコミュニティ・マーケティング２

【22冊目　★★★】

ご意見ネットで、なじみがあったハー･ストーリィ。
ご意見ネットとは、アンケートに答えてポイントを貯めるサイト。
ポイントがたまったら商品券などに交換してもらえるのだ。

このアンケートサイトを知ったのは2003年。
アンケートが出ると一瞬のうちに受け付け終了になるサイトで、
ものすごく人気が高いんだなって、良く思った。
他のアンケートサイトは、そういうことはなかったから。
いつも目の離せないサイトなんて思っていたものだ。

そのころには、クチコミュニティ・マーケティングが出版されていて、
自分が利用しているサイトが本になっていて、さらに驚いたことがある。

ネットと現実がリンクするととても不思議な感じ。
これは今でもだけど・・・。

前作も面白かったけれど、２が出たというので、早速読んでみた。

実践編と書かれているから、
具体的に活用方法が書かれていると
思いきや、それは間違いだった。

あたりまえといえば、あたりまえ。
だって、実践するノウハウを道具に商売しているのだから、
それを惜しみなく本にするわけないよな～と思った（＾＾。

あくまでも考え方が中心。
ご意見ネットを含め、ハー・ストーリィが運営しているサイト、
コミュニティは、「人気（ひとけ）のあるサイト」作りをテーマに
している。

だから、「人気（ひとけ）のあるサイト作り」を目指している人は、
いろいろ学べることも多いんだろうなと感じた。

「人がいるところに人は集まってくる」
確かにそのとおり！
行列していたら、なんだろう？って気になるし。
サイト運営者の多くが、カウンターをつけているのも、
人気のあるサイトとアピールするねらいもあるのかなあなんて
ちょっと思ったり。


この本がいわんとしていること。
「クチコミは起こすものではなくて、起こるもの」
「その起こるためのお手伝いはできるが、それは商品力で決まる」
「クチコミが起こるかどうかの商品力を測ることができるコミュニティを
彼女たちはもっている」


一番は商品力。
商品力を挙げるために、利用者の声を聞こう。
その声を聞くための信頼できるネットワークがハー・ストーリィで、
お金で結ばれたネットワークではないからこそ、ものすごく信頼できる。



なんとなく、ここのネットワークは、他のアンケートサイトよりも
登録者との間に濃密な関係が結ばれている気がした。

ただ、ご意見ネットは私は今使っていない。
まめにチェックしないと行けない割には、ポイントも稼げないから。
自然と遠のいていった

彼女いわく、
私はお金で結ばれたネットワークのひとりなのかもしれない＾＾。

ただ思う。
お金というのではなく、社会的使命だ！と言いきれる人たちは、
今が満たされているからそう言えるんじゃないのかなあと。

私はやっぱり、お金と社会的使命、両方が必要だと思う。
社会的使命を果たしつつ、お金（小額でも）という対価が
もらえて初めて、社会参加している気がする。
モニターとして社会につながっていると考える人は、
それでいいと思うけれど、
残念ながら、私はそうは思えない。

モニターも結構な労力だし、貴重な個人情報。
もっと対価をもらってもいいような気がする。

ということで、本の内容はあまり具体的な部分に触れられて
いなかったことと、この会社の姿勢にちょっと疑問が残るので、
評価は星３つ。

クチコミュニティ・マーケティング2-実践編 あなたの会社がクチコミで伸びる!